タネ・自家採種・家庭菜園等の書籍を紹介

◎国連「家族農業の10年」と「小農の権利宣言」を知る

「はじめに」より引用

〜世界では農業政策の大転換が起きている〜

・国連の家族農業の10年が目指すもの

・なぜアグロエコロジーは世界から着目されるのか

・種子をめぐる世界と日本の状況

・小農の権利に関する国連宣言

・日本はどこへ行くのか

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◎土の仕組みを知る

『まんがでわかる土と肥料』

以下、案内引用

・土壌肥料と根の専門家である著者が「根っこ目線」「まんがでわかりやすく」「クスッと笑える」を基本コンセプトに描き上げた、まったく新しい土の本。

・楽しいまんがと図解で、土壌の化学基礎、診断データの出し方・使い方から、土の生き物、有機物、土作りの実際まで、ビックリするほどよくわかる。

・根っこルートさんがガイドする土のワンダーランドへ、ようこそ。

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『土と内臓』〜微生物がつくる世界〜

農地と私たちの内臓に住む微生物への、医学、農学による無差別攻撃の正当性を疑い、地質学者と生物学者が微生物研究と人間の歴史を振り返る。

微生物理解によって、食べ物、医療、私達自身の体への見方が変わる本。(船瀬図書館より引用)

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『土壌は生命体』(引用先:PHPFilms)

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『土中の食物連鎖』(フロー)

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『Life In the Soil』(イシイン・イングハム)

 

 Life in the Soil

以下、引用


私は、有機農法がなぜ可能なのか。また、慣行農法よりなぜ優れているのかを研究してきました。
30年以上のデータをまとめると、有機農法の年間収量は4万5千ドルの農家所得に相当しますが、慣行農法の場合は2万2千ドルにしかなりませんでした。農家が土壌の微生物を理解して活用する方が、明らかに有利です。作物の栄養価も有機作物の方が高いです。これは1年前にアメリカ農務省が発表した論文で、有機農法の作物は慣行農法と比べて栄養価は変わらないと報告しています。その報告書には目立つ誤りがあり、収穫直後の慣行農法の作物と、収穫後10〜15日目の有機作物を比較していたのです。有機作物は収穫から15日過ぎても、採れたての慣行農法の作物と同じくらい栄養があるのです。どちらを家族に食べさせたいですか?
土について考えるとき、土とは実際に何なのかを理解することが必要です。自然農法、有機農法、バイオダイナミック、パーマカルチャーのどれに従事しようと、健康な土、健康な作物、栄養に富む食べ物についての基本的理解が大事です。

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『今、何故土壌がアツいのか土壌学者が語る「土・貧困・未来」の深い関係』

『土 地球最後のナゾ』藤井一至さんに聞く

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「土から離れては生きられないのよ」。名作アニメ『天空の城ラピュタ』で、主人公のシータが放った名セリフだ。でも土ってやっぱり「地味」。土が何でできていて、どんなふうに作物を育てるかなんて、考えたこともなかったという人も多いはずだ。かくいう私もそうだった。
でも、いま土への関心が高まっているようだ。スコップを片手に世界中を飛び回る土壌学者、藤井一至さん(37)の近著『土 地球最後のナゾ』(光文社新書)は、昨年8月の発刊後からジワジワ売れ続け、6刷約2万5千部。地味な土の本としては異例のヒットになった。なぜいま「土」なのか。藤井さんに聞いた。(聞き手=西村宏治、写真も)〜以上、引用元 『疲れる土』

◎種子法廃止、種苗法改定などの種子事情を知る

『タネの大交換会』(現代農業2019年2月号)

タネの交換会の取材や種苗法、自家増殖について詳しく書かれています。是非、ご一読を。

下記に、種苗法と自家増殖について詳しく書かれていたので、絵図等を引用させていただきました。ご参考下さい。

 

*ShareSeedsのはじめかた→こちら

◎種苗法と自家増殖の話(以下、引用)

(A)  登録品種のタネは交換できないが、自家増殖は原則自由

作物には「登録品種」とそうでない品種がある。登録品種には「育生者権」があって、他の人がそのタネを採ったりするには、育種家の許可がいる。ただし、農家の自家増殖(タネとりやわき芽挿しなど)は許されていて、その収穫物の物販もできる。これを「育生者権の例外」という。

しかし、採ったタネの販売や譲渡はやはり禁止されているので、登録品種はタネの交換会やたねBOXに出せない。

(B)  農家も自家増殖できない「禁止品目」

一方、農家であっても、登録品種の自家増殖ができない品目がある。いわば「育生者権の例外の例外」で、これらは農家であっても、基本、自家増殖ができない。

(C)  禁止品目の登録品種でも、F1はタネ採りできる

F1はタネを採ったところで、親と同じ品種には育たない。つまり同一品種の増殖には当たらないため、自家採種が許される。その収穫物も(親とは違う名前で)販売できる。自家採種を繰り返して固定できれば、(親と違う名前で)タネの販売も可能。

ただし、「禁止品目」の登録品種では、わき芽挿しなどの栄養繁殖は許されない。

(D)  登録外の品種は、採取もタネの交換・販売も自由

(E)  家庭菜園の場合

収穫物を売らない家庭菜園(農家の自給畑も含む)の場合、原則、どの品種・品目でも自家増殖できる(契約で禁止されている場合を除く)。

ただし、登録品種を売ったり譲ったりするのはダメ。交換会(Share Seeds)に出せるのは、登録のない品種だけ

 

◎ほとんどのタネは採れる、交換できる!(以下、引用)

増えつつある「禁止品目」

農水省は今、農家が自家増殖できない「禁止品目」を一気にふやしつつある。登録品種の自家増殖を「原則禁止」にしようというのだ。下は現時点で禁止されている野菜と果樹の品目。太字以外は2017年と2018年に追加されたものだ。

全品種の95%以上はタネ採りできる!

一方、禁止品目といっても、自家増殖できないのは登録品種だけ。野菜でいえば、日本には現在9000品種以上あるとされているが、そのうち登録がいきているのはわずか790品種しかない(18年3月時点)。

 そのうち、現在自家増殖が禁止されている品目の登録品種は320。つまり野菜の場合、95%以上はタネ採りできる品種というわけだ。

 禁止品目であっても、セロリやホウレンソウ、ニンジンなどのように、登録品種がゼロという作物もある。さらに、F1の採種は自由だ。例えば禁止品目のうち登録が一番多いのはトマト(出願中も含めて148品種)だが、そのほとんどはF1なので、タネ採りはできる。

タネ交換会に出す前に確認を

草花の登録品種は、野菜より多い、いずれにせよ事前の確認は欠かせない。タネ袋に「農林水産省品種登録 第◯◯◯◯号」と表記があったり「PVPマーク」がついていれば、それは登録品種の証。

残念ながら、登録品種のすべてに記載されているわけではないので、タネ屋さんに聞いたり、農水省の「品種登録ホームページ」で検索して確認しよう。また、同知的財産課(03-6738-6169)でも教えてくれる。(以上、出典先:現代農業2019年2月号)

登録品種の見分けかた

下記のリンクを参考にしてください。

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『いまこそ知りたい「タネ」の本当のこと』(自然栽培季刊誌)

特集 一粒から見えてくる、わたしたちの未来。

特に読んでほしい記事です。

・自由に生きるための「タネとり」のすすめ

・いま知っておきたいタネのQ&A

 Q、種子法と種苗法。どんな法律?

 Q、種子法の廃止には、プラス面もある?

 Q、今後、米・麦・大豆のタネはどうなる?

 Q、種苗法改定で、自家採種ができなくなる?

 Q、農民は、どのような権利を持っている?

 Q、私たちは、どのような行動していけばいい?

 Q、タネを守るとは?

 

◎登録されていない品種(登録が切れた品種も含む)は自家採種可能!

写真引用先:自然栽培季刊誌より

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◎『種は誰のものか』(岡本よりたか著)

種の権利いついて、ウェブニュース等で不安を煽る情報が拡がっています。正しい認識と自覚を持って行動するれば、恐れることがないことを伝えています。是非、お手にとって読んでみてください。

巻末には、このプロジェクトについてのご紹介をいただいています。

ありがとうございます!

 

「はじめに」より抜粋

種は誰のものか。種は、その種をつけた植物のものでしかない。

人間が持っているのは、種を拡散する義務です。

つまり、人間が持つ権利があるとしたなら、せいぜい自家採種する権利くらいです。

この本を種の権利について考えるきっかけにしてほしい。

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『種子が消えれば、あなたも消える 共有か独占か』(西川 芳明著)

種子法のみならず、国内及び世界における、種子システムの状況、ジーンバンク事業、農民の権利などについて詳しく書かれている本です。

◎都市農業を知る


『シティ・ファーマー』

世界の都市で始まる食料自給革命

シティ・ファーマーは、エディブル・シティの開拓者です。

皆んなで分かち合い、都市を食べられる森へと変えていきたいですね。

 

以下、抜粋

将来における食料安全保障を確実なものとするためには、まだまだ多くの課題があります。例えば、私は食料作物の多様性が減少していることを非常に危惧しています。この恐ろしい状況を抑止するただ一つの方法は、私たちが小規模農家と協力して、できる限り数多くの在来種を生産・普及することです。言い換えれば、都市農家や、コミュニティガーデン、家庭菜園に参加している人々こそが、草の根レベルで在来種を守ることができるのです。ですから日本の皆さんも、ぜひともこうした活動に参加してくださるようお願いします。春には在来種を交換しあって、保存方法を学び、日本の皆さんも種子の守り手になって欲しいのです。

在来種は何世代にもわたってその地域に特有の土壌に適応しながら育ってきた貴重な種子ですが、今や絶滅の危機に瀕しているからです。〜小規模であっても数多くの人々の行為によって、大きな変革をもたらすことはできるはずです。

 

◎自家採種を学ぶ


『自家採種 コツのコツ 失敗しないポイントと手帳』

 

自家採種や野菜の栽培方法まで書かれており、とても分かりやすです。

 

以下引用、

「自家採種はむずかしくない!だれでも、収穫を楽しみながら、自分の畑にあったオリジナル品種が育てられる。

「自家採種のノウハウ、失敗しないポイント、収穫と採種を両立させる方法をあますところなく紹介。詳細な手順もカラー写真をいれてわかりやすく解説。あなたも、野菜や作物の生命力を活かして、小肥でも元気に育ち、病気に強く、おいしい、有機・無農薬、不耕起栽培に向くタネをとろう。」(自然農法国際研究開発センター編)

 


「自然栽培」 タネの秘密 ShareSeedsが掲載!

生きるために、いま知っておきたい タネの秘密

引用「すべての食の源で、なくてはならないもの。そんなタネのことを、私たちはどれほど知っているだろう。タネはいま、どんな状況にあるのだろうか。生きるために、改めてタネを向き合う。」

「タネをシェアするネットワーク」(37ページ)に、

ShareSeedsの設置店について掲載されています。

種・食・農をつなぐきっかけとなる場が各地で拡がるよう、ShareSeeds活動を進めて参りましょう!

 


「タネが危ない」 著者:野口勲

タネが危ない

固定種が置かれている状況と、交配(F1)種の裏にある様々な懸念を中心に解説。

 

タネをめぐる現在の状況を知ることができる。

 


「アース・デモクラシー」地球と生命の多様性に根ざした民主主義

アース・デモクラシーとは、「つながり」に気付くことであり、そこから生まれる権利と責任に気付くことです。

アメリカ先住民族をはじめ世界中の先住民族文化で、生命は、人類と人類以外の種のあいだで連続し、過去から現在、未来の世代へ連続していると理解され、実感されてきました。シアトルという名のスカミッシュ・インディアンの首長が、この連続性を見事に捉えています。

『空を、この土地のぬくもりを、どうやって売り買いしようと言うのだ。そんな考え方はわれわれには理解できない。清々しい大気や沸き立つ水を所有しているのは、われわれではない。それなのにどうやって、われわれからそれを買おうと言うのだ。
 この大地のどこをとっても、わが民にとっては神聖なものだ。まばゆく輝く松の枝、砂浜、暗い森のなかの靄、開拓地、羽音をたてる虫。そうしたものはすべて、我が民の記憶と経験において神聖なものだ。木々のなかを流れる樹液は、赤人の記憶を運んでいるのだ。
 われわれは知っている。この大地は人間のものではない、人間が、大地のものであるということを。われわれは知っている。血が家族を一つにするように、あらゆるものが結びつけられていることを。すべてはつながっているのだ。』

アース・デモクラシーの10の原則
⒈あらゆる生物種、民族、文化は、それぞれ固有の価値を持っている
⒉大地の共同体は、あらゆる生命にとって民主的である
⒊自然および文化における多様性が保護されなければならない
⒋あらゆる生き物は、生命を持続させる権利を自然権として備えている
⒌アース・デモクラシーは、生命中心の経済および経済における民主主義に基礎を置く
⒍生命中心の経済は、ローカルな経済を基盤として構築される
⒎アーズ・デモクラシーは、生命中心の民主主義である
⒏アース・デモクラシーは、生命中心の文化に基礎を置く
⒐生命中心の文化は、生命を育む
10.アース・デモクラシーは、平和と配慮と共感をグローバル化する

「食とたねの未来をつむぐ」 編著:ヴァンダナ・シヴァ

食とたねの未来をつむぐ

大切にしたいもの、守りたいもの、分かち合いたいもの。

 

食を愛するひとたちが、みんなでつくったマニフェスト。


「自殺する種子」 著者:安田節子

自殺する種子

巨大アグロバイオ企業が支配しつつある食の構造についての報告と、そこから脱却する道についても言及している。

 

海外だけでなく、日本国内の状況について書かれている。

 

遺伝子組み換え作物についても詳しい。


「いのちの種を未来に」 著者:野口勲

いのちの種を未来に

現在、野菜の種は入手しやすい大手種苗会社の種に偏っています。

そして扱われている種のほとんどが、F1種の種です。

 そんな時代の流れに逆行して、私の店では、日本各地や世界の固定種野菜の種を集めて店先はもちろん、インターネットなどでも販売。

 

それもこれも「日本の野菜を味の良い固定種に戻したい」という一心からのことです

~本文より


「種から種へつなぐ」 著者:西川芳昭

何らかの形で種を守り、利用している事例をできるだけ多く紹介しました。

種子がなくなると食べ物もなくなります。そうすれば、もちろん私たちも.....。

この本を通して、自家採種を中心とした種の魅力に触れていただき、種の価値と可能性について考え、行動する仲間が一人でも多く増えることを期待します。

                ~本文より

 


「秀明自然農法 自家採種の手引き」

自家採種について、とてもわかりやすく書かれています。
自家採種の野菜ばかりを扱う秀明自然農法の採種マニュアルです。

 


「捨てるなうまいタネ」著者:藤田雅矢

捨てていたタネが、芽を出し、葉を広げ、樹になる!

たねを蒔くきっかけに♪