”いのちを育むたねを蒔き、分かち合いつながろう”
家庭菜園などで自家採種したり、購入したけど使い切れなかった種(在来種・固定種・自家採種)をみんなと分かち合うのが"Share Seeds"。
自分が自家採種した種を封筒に入れ、たねカードに種の名前や蒔き時期、メッセージなどを書いて、設置されている”たねBOX”に置きます。
種を持っていなくても、種を蒔き育てる気持ちがあれば、誰でも自由に持っていくことができます。
受け取った人は、畑やプランターで愛情を込めて育てていきます。
自家採種した種を繋ぎ、分かち合うことから、人と人、人と自然を繋ぐ、ハワイ発の”シェアするたね”で地球を緑でいっぱいにするプロジェクトです。
“人類の未来は、たねの未来の中にある”
私たちは、いのちを育むたね(固定種・在来種)を蒔き、自家採種をし、分かち合うことから、次の世代へつないでいくことを希望しています。
今、種の多様性と未来は危機に瀕しています。日本古来の野菜の「種」が滅びようとしているのです。
私たちが普段口にしている野菜のほとんどが、F1種(一代交配種)という種であり、地域で何世代にもわたって自家採種されてきた「固定種(在来種)」はほとんど流通されていません。
固定種とは、固定された形質が親から子へ受け継がれる種のこと。
蒔いた土地に適応し、その風土に合った子孫を残していくのです。
たねは人が操作するのではなく、風土や気候に適応しながら野菜となります。
一粒一粒のたねには多様性があります。
たねを保存し、シェアすることは私たちの自由。そして誰もが育て収穫できる種、今年も来年も、そして再来年も芽生えるために新たな種を育んでくれる、種はまさに生きる希望です。
*F1種とは、メンデルの法則を利用し、高収量、均一性、早く育つ、害虫に強い、美味しいなどの優秀な性質を持たせるために異なる品種を交雑させて生み出した品種のこと。また、同じような作物を作るためには毎年新しい種を買わなければならないので、結果的には一代限りとなります。
『ギフトエコノミーからはじまる幸せの”たね”』
このプロジェクトのもう一つの目的は、“ゆずる・受け取る・分かち合う・感謝する”という「贈与」で成り立つ仕組みを創造していくこと。
ギフトエコノミーとは、有機的なつながりをつくり、心豊かなコミュニティを創造することです。
これからの社会には、人がつながり合い、1人ひとりが自分らしく“優しさ”を渡し合うことで成り立つ“命(心)のつながり”が必要だと考えています。